地域医療ネットワーク利用事例

加古川地域保健医療情報システム
加古川地域保健医療情報システム

詳細は下記、加古川地域保健医療情報システム様のウェブサイトをご覧ください。

Webサイト:
http://www.kakogawa.or.jp/

概要

兵庫県の加古川地域(加古川市・稲美町・播磨町)では1988年より地域住民の健康管理推進のためにPHD(パーソナル・ヘルス・データ)を一元化した「加古川地域保健医療情報システム」を構築、四半世紀を超えて継続運用しています。
130医療機関(2016年3月末時点)でシステムが運用され16万人を超える住民の健診データ、臨床データなどがホストコンピュータで管理され、同意患者に還元されています。
拠点間の接続はIPsec+IKEでセキュアに医療情報をやり取りしています。
また、地域内の検査データについては標準化がなされ、地域内の主な医療機関どこのデータでも同じ基準で評価出来、連続した変動をグラフ化して、疾病の早期発見指導等に活かされています。
医師が使用するときのセキュリティ面に関しては、単なるID&パスワードではなく、HPKIシステムの窓口である日医の認証局に認証カードである「医師資格証」でアクセスし認証されないと立ち上がらないといったように高度なセキュリティを厳しく守りながら運用しています。
その他の職種のアクセスについても、個別にアクセスコントロールとログ管理がなされています。また、この認証システムを利用して電子紹介状(診療情報提供書)を作成し、画像等添付してオンラインで送ることもできます。

加古川地域保健医療情報システムの主なサービス
  • 検査・健診オンラインシステム

    各医療機関における個人の健康に関するデータの共同利用等で継続的・時系列に検索・表示ができるシステムです。

  • ICカードシステム(KIND(カインド)カード)

    ICカードには最小限の健康情報を記録しており、また医療機関の共通診察券としても活用しています。

  • 診療所支援システム(データ照会機能、紹介状(診療情報提供書)作成機能 等)

    医師による診療業務と受付等の事務業務を支援するものです。

  • 介護保険関連システム(主治医意見書作成支援機能 等)

    介護保険で必要となる主治医意見書を作成する等、介護保険に係わるシステムです。

  • 加古川地域住民健康情報システム(かこがわ健康BOX)

    KINDカードを使ってログインし、地域住民自身が健康情報を閲覧したり、日々の健康管理を支援するものです。

  • 保健システム(成人システム・母子システム)

    地域住民個人の状況に見合った体系的な保健指導等の業務を支援するものです。

  • 加古川地域医療連携BOX

    大容量の医用画像ファイル等を連携するシステムです。(加古川医師会事業)

加古川地域保健医療情報システム概要図
加古川地域保健医療情報システム概要図
医師資格証の利用方法

加古川地域保健医療情報システムではログイン認証と紹介状(診療情報提供書)作成。
(図2)に日医認証局が発行する医師資格証を利用しています。

紹介状(診療情報提供書)作成(図2)

紹介状(診療情報提供書)作成
利用者の声

土山内科外科医院 院長

松本典昭 先生

毎朝、診療開始前にパソコンの電源を入れ、医師資格証でログインしてシステムを立ち上げるのが日常の動作と成っています。

登録患者の診療データの管理や自院での血圧、脈拍、血糖値などを打ち込む事でカインドカードを介して患者とのやり取りに役立てます。

介護保険関連では、主治医意見書作成システムは加古川医師会が委託を受けている加古川市、稲美町、播磨町の一市二町の依頼からの意見書の作成、送信まで完全にペーパーレスでやり取りができ、大変便利に使用しています。又、前回作成した意見書も参照できる点も便利です。

診療情報提供書の署名部分にも医師資格証は役立っています。

加古川地域医療連携BOXでは地域の病院との画像のやり取りができ患者が検査を受ける医療機関に一度訪問するだけで画像診断と報告書(PDF)を含めた情報を受け取ることが可能で、患者の負担軽減にも役立っています。

今後は在宅医療の連携をタブレット端末を使用して行うモデル事業を検証中で本格運用にも期待しています。

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